技術部長挨拶

これからの技術職員像

 

わたしは1987年に赴任して以来,本学では構造力学にかかわってきた.20年ほど前に鋼構造物の新しい実験装置等の開発にたずさわっていたころに,技術系の職員の方々から載荷治具の作成等にいくつかの貴重な技術的な支援を受けた.おかげさまで当時としては世界に誇れるような構造物の多方向載荷実験装置を完成させることができた.また現在では,情報基盤センターからクラウドサービスをはじめもはやそれなしで教育研究活動を続けることが難しいほどの充実した情報インフラおよびサービスを提供していただいており私個人は大変感謝している.工学系の大学において大学としての競争力を維持するため,質の高い研究,教育の技術サービス・インフラを確保し提供するのは大学の構成員に対する役割であり,そのための一翼を担っているのが技術系の職員である.

ご存知の通り,時代の要請により社会における大学の役割も少しずつ変わってきており,それとともに技術職員に求められる姿もまた変わってきている.技術部に関しては学内への技術サービス・インフラの提供という従来のパラダイムを超えた試みも重要性を増している.昨年度で14回目となった技術部が主体となって行っている小中学生向けの地域貢献事業「ものづくりに挑戦!(未来への体験)」などはそのもっともたるものであろう.地域の子供たちに最新技術に触れて体験をさせることにより,工学への道を誘うものである.幸い参加者の評判は大変よく,目立たないものの本学の優れた地域貢献のひとつとなっている.

上述のように技術系職員に期待される役割の内容と質は刻一刻と変化している.技術職員もそれらの期待に応えられるように,職員一人一人が技能の高度化や新しい技術の取得を心がけていただきたい.といっても特に構える必要はない,目の前にある課題をひとつひとつ解決する心意気をもって進んでいけば自ずと良い方向に向かうはずである.大学も技術系職員が従来の業務に加え絶えずスキルアップもできるような環境を整えたいと考えている.

平成28年6月
技術部長 小畑 誠

(技術報告集 Vol.17,巻頭言より引用)

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