技術職員インタビュー

― 仕事に対して抱いていたイメージと,実際に働いてみて感じたギャップについて教えてください.
Yさん 最先端の研究を自分の腕で支える仕事をイメージしていましたが,それは一部で,教育にかかわる仕事も非常に多いのが驚きでした.面白いのは他大学の技術職員と交流がしやすいところですね.また学生と関わることも面白いと思っています.
Kさん 機械加工の経験が全くないという状態で採用されたので,大丈夫なのかという不安を持って入職しました.実際には,簡単な業務からやらせてもらい,機械加工に関しては意外になんとかなるなと思いました.ただ,民間企業のときとは違い,業務の企画・発案や学生への指導を担うことが大丈夫なのかなと不安でもありました.
― それは入職する前に感じたことですね? 今はいかがですか?
Kさん 未だにちょっと自信がないところはありますが,学生に伝えるべきことは伝えられていると思います.
― 他の皆さんは入職前に工作機械を使用した経験はありますか?
Mさん 私は工学部機械科でしたので,学生時代に実習を受講しました.(名工大に就職したあと)研究室に配属されていた時も実験装置を作ることに携わっていてたので,比較的経験があるのほうかもしれません.
Hさん 私は(学生時代の学科は)全然違います.
Mさん 電気系でしたっけ?
Hさん 情報系ですね.
Tさん 私は,名工大に就職して,最初は研究室に配属されました.そこで旋盤やその他の工作機械が置いてある工作室を去年まで管理しておりました.
Yさん 工作機械での加工の知識がなくても,われわれスタッフに教えるスキルがあるので大丈夫だと思います.私もみなさんに教えてもらいましたから.
― 事前に持っていたほうがよい資格はありますか?また就職後,取れる資格はありますか.実際業務に必要な資格があれば教えてもらえますか.
Yさん いくつかありますが,事前に資格を取る必要はないと思います.
Kさん 補足をさせていただくと,センターには特別教育を受ける必要がある作業があります.具体的には,自由研削砥石の交換と試運転,アーク溶接,天井にあるクレーン(5トンまで)の運転に関する特別教育があります.特別教育ではこういうことしちゃダメだよとか,こういうことすると危ないんだよっていうことを教わります.受講は就職してからで充分です.自費ではなく技術部の研修制度を利用して受講してもらいます.
Mさん 私も(センターに配属になってから)全部受講しました.
ー そのほかに目標とする資格はありますか?
Kさん 例えば機械加工に関する技能士は就職してから取得を目指す資格のひとつではあります.
Yさん (機械加工に関する技能士は)他大学の方でお持ちの方大勢います.旋盤,フライス盤といった工作機械ごとに分かれていて,一定のことが制限時間内でできますよっていうことを証明してくれる国家資格になります.
ー 加工業務が忙しそうだなと思いましたが,そういう資格や講習を受講することもできるのですね.
Yさん 仕事に波があるので手すきのときにスキルアップの時間がとれます.工作機械を製造しているメーカーの講習も開催されていて,こちらも技術部の経費で受講できます.