技術職員インタビュー

― やりがいを感じる時やこれまで大変だったこと,印象的だったことを教えてください.
Tさん 依頼加工に関して言えば,自分の仕事の成果がすぐに出せるのでやりがいを感じます.
Mさん ものづくりでいうと完成までが大変な加工であってもそれなりに形で残るのでやりがいはありますね.大変だったことって言われると実習業務です.今はもうだいぶ担当する実習が減りましたが,昔はほぼ毎日実習・実験を担当していました.その時は,午前,午後と夕方からは二部(夜間)の実習で三連続とかもありました.それ以外にも研究室業務もやらなきゃいけないという時期はやっぱりちょっとしんどかったかなって思いましたね.実習のように時間が固定されている業務があると大変でした.
今現在はそこまでたくさんではないですね.Hさんは(当時のことを)ご存じかと思いますが,担当されていましたか?
Hさん 前期だけですが,少し前まで月曜以外が実習・実験といった状況でした.
Mさん 学生実験も担当されてましたものね.
Hさん やりがいは見た目が難しそうな依頼が来たときにうまく(加工)できた時はよかったなと感じます.ニタってなります.逆に(簡単に)加工できそうだなと思っていたもののなかなか加工が進まないこともあるんですよ.簡単だと思って始めて,全くできないという,「こんなことがある?」という気持ちになります.そういうのはちょっと辛いです.
Kさん やりがい感じる時は,ほかの皆さんと同じになるんですけども,ちょっと難易度の高い依頼加工です.装置の部品を加工し,それを(依頼者の)学生に引き渡しまして,その部品が稼働しているところを見るのが一番やりがいを感じるところだと個人的には思ってます.
大変だった時期というのは先ほど(話したように)工作機械での加工経験がないまま就職したのち,二年目ぐらいのときにセンターの人員が減った時がありました.その時の自分の加工技術では難しいなと思う案件に取り組まなくてはいけない時期がありました.しかし,その時に加工した部品が今でもちゃんと現役として使われているという話をお聞きしたのでうれしかったです.技術も今ほどなかったので,芯が出てなくて,回すとブレブレになっているという話は聞くんですけども.今だったらもう少しうまく加工できるかもと思いますが.
印象に残っている理由は,自分の実力よりも高い技術が必要な依頼だったからかもしれません.
Yさん 僕は,ユーザー(依頼者)に感謝される点が一番やりがい感じます.できるだけ依頼者の期待に,あるいは期待以上に応えて仕事したいと思って続けています.その中で自分宛に依頼がきたらうれしいです.
ー そういうこともあるのですね.
Yさん 個人宛にメールで依頼がくるだけですけど,そういうときはちょっと難しくてもNoと言わずに挑戦したい気持ちになります.僕が特に前代未聞な仕事というか,誰もやったことないものほど,やってみたくなる性格なので.そういう点では性格と業務内容が噛み合っていて,むしろよかったです.
大変だったことは,私は就職したのが二十歳だったので,学生の方が年上であるという状況はちょっと混乱しました.覚悟の上で入ったんですけど.あと(採用時の)面接の時から,即戦力として活躍することを期待されている雰囲気もあって,入ってすぐは焦っていたというか,今思うと余裕がなかったなと思います.
ー 何年目ぐらいから慣れ始めるものですか.
Yさん 1年ぐらいで慣れたと思います.年間の流れがつかめれば.あとはできることを増やしていくだけっていう感覚でした.先輩方についていき,できることを一個一個こなしていく.慣れたら「次,何やったらいいですか?」とお聞きして,その延長で今に繋がっていると思います.