技術部長挨拶

技術部長 日原 岳彦

 技術部が,装置開発課,情報解析技術課,計測分析課の3課体制から,技術課の1課に再編されて1年が経過しました.この組織改革の目的は,業務の指揮命令系統を明らかにし,教育研究サポートを迅速に行うこと,技術職員のキャリアパスを見直し,技術を生かせる体制を構築すること,そして,技術部を大学全体の教育研究をサポートする組織に深化させることにあります.組織の存続を望む以上,組織改革を避けることはできません.一般に,組織改革は痛みを伴うと言われますが,改革により痛みを感じるようでは,イノベーションは生まれません.新たな可能性を見いだすことで,喜びが感じられる組織でありたいと願っています.実験的な試みも,時には必要となるでしょう.そのような「遊び心」からイノベーションが生まれます.小さな工夫を共有することで,新しいアイデアを生み出し,イノベーションに繋げましょう.
 現在、技術部技術課は,ものづくりテクノセンター,情報基盤センター,産学官金連携機構設備共用部門,安全管理室の4つの部署を担当しています.どの担当も,大学の運営になくてはならない業務です.科学技術の進化は目覚ましく,新しい技術やルールを常に身につけていく必要があります.その上で,時代の変化に対応した,効率的なフローやユニークなイベントを,イノベーションにより開拓し続けないと名工大の将来はありません.「縁の下の力持ち」が暗示するような裏方仕事ではなく,名工大を明るい未来に導く管制塔のような組織を目指したいと思います.