技術部長挨拶

技術部長 日原 岳彦

 技術部の組織改革から2年が経過しました.この組織改革の目的は,業務の指揮命令系統を明らかにし,教育研究サポートを迅速に行うこと,技術職員のキャリアパスを見直し,技術を生かせる体制を構築すること,そして,技術部を大学全体の教育研究をサポートする組織に深化させることにあります.イギリスの生物学者、チャールズ・ダーウィンの「種の起源」によると,最も強いものや,最も賢いものが生き残るのではなく,変わりうるものが生存競争に勝つのです.大学の組織において,技術部組織は,教員組織,事務組織と対等に並ぶ「三本の矢」の一本であるべきです.大学になくてはならない組織として認識され,存続し続けるために頑張りたいと思います.

 技術部の課題として懸案だった職員の高齢化に対して,昨年度に3名の新規採用が実現しました.職員採用に向けた仕事説明会の参加や広報活動など,技術部職員のチームワークの成果と思います.これから先,日本の人口はどんどん減少していきます.それは即ち,就労人口も減少することを意味します.仕事の効率化が求められ,様々な仕組みが導入され,働き方が急激に変わってくると思います.時代の変化に合わせて,変わることを惜しまないことが大切です.効率的なフローやユニークなイベントをイノベーションにより開拓し,本学の発展に貢献しましょう.「縁の下の力持ち」が暗示するような裏方仕事ではなく,名工大を明るい未来に導く管制塔のような組織であり続けたいと思います.